仮想マシンを実際に使った感想

実際に両方の仮想マシンをノートPC、デスクトップともに導入して多少使った感想を書いてみる。

VMware

配布されているUbuntu仮想マシンではToolsは最初に起動して最小化されるが、これを間違えて閉じてしまうとToolsの機能が使えなくなってしまい、実行しなおす必要がある。


Toolsにより、ゲスト⇔ホスト間のドラッグ&ドロップでのファイルのやり取りができるということだったが、自分の環境ではできなかった。ただし、ファイルのやり取りに関してはフォルダの独自共有が比較的容易であり、また、Windowsネットワーク上の共有フォルダへのアクセスも可能だったため、大きな問題はない。


ウィンドウサイズと解像度の自動リサイズは一応有効だがたまに不安定。グラフィックカードは独自にエミュレートされたもので、ビデオメモリなどの設定はできないようだった。


気になったのが、起動しただけでは実際にはメモリの割り当ては行われていないようだったこと。ホストOS側でタスクマネージャでメモリの使用量を見ていたが、仮想マシンに設定したメモリよりも増加量がはるかに小さく、実際に使用するときに確保しているのだろうか。


VirtualBox

VMwareにはできなかった機能として、ビデオメモリの容量を設定することができる。ただし、VMwareと同様にビデオカードは独自のエミュレートされたもので、実際のグラボ用のドライバなどは入れることができない。


xserver-xglをインストールすれば、仮想OS上でもCompizで3Dデスクトップ効果を使うことができた!(VMwareではできなかった)
ただ、当然ながらデュアルブートで起動したUbuntuの3D効果に比べてかなり重いものだった。快適に3Dデスクトップ効果を利用したい場合は、廃スペックでもない限り、素直にデュアルブートしたほうがいいと思う。


以下細かい点
・ネットワーク環境に関しては、何故か速度が遅い、Windowsネットワークが見れないなど、良好とはいえなかった。

・起動するだけで設定した以上のメモリを必要とし、VMwareよりもCPU使用率が大きかった。

・ホスト⇔ゲスト間のファイルのやりとりが面倒。

・設定関連のファイルはWindowsだとDocuments and Settingsの中に作られるため、スナップショットを取るとそこに大きな容量のファイルが作られてしまう。

・ウィンドウサイズと解像度の自動リサイズはできるらしいけど有効にならなかった。

で、どうするか

VirtualBoxはメモリがかなり必要になるため、メモリが512MBのノートPCではVMwareを利用することにした。また、デスクトップでは性能にそれなりの余裕があり、VirtualBoxのが多少快適に動いたのでVirtualBoxを利用することにした。